「外壁が黒ずんできたけど、洗えばきれいになる?」
「塗装は高いので、まずは高圧洗浄だけで済ませたい」
「家庭用の高圧洗浄機で外壁を洗っても大丈夫?」
高圧洗浄で落とせるのは、ほこり・苔・カビなど、外壁の表面についた汚れ です。見た目はかなりきれいになりますが、色あせ、チョーキング(触ると白い粉がつく状態)、ひび割れなど、塗膜(塗料の膜)そのものの劣化は洗浄では直りません。外壁を守る力を取り戻すには、塗装が必要です。
この記事では、高圧洗浄でできること・できないこと、塗装との違い、費用の目安と注意点を、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. 高圧洗浄でできること・できないこと
2. 高圧洗浄と塗装の違い
3. 洗浄だけで済むケース・塗装が必要なケース
4. 業者に洗浄を頼む場合の費用の目安
5. 家庭用の高圧洗浄機を使うときの注意点
6. 塗装工事でも高圧洗浄が欠かせない理由
7. よくある質問
8. まとめ
高圧洗浄でできること・できないこと
高圧洗浄は、強い水の勢いで外壁の表面の汚れを吹き飛ばす作業です。
| 高圧洗浄で落とせる・改善できるもの | 高圧洗浄では直せないもの |
|---|---|
| 砂ぼこり・排気ガスのすす | 色あせ(紫外線で色が抜けた状態) |
| 表面についた苔・カビ・藻 | チョーキング(塗膜が粉になる劣化) |
| クモの巣・鳥のフン | ひび割れ(クラック) |
| 軽い雨だれの筋 | 塗膜のはがれ・ふくれ |
| ― | コーキング(目地のゴム状の材料)の割れ・やせ |
| ― | 外壁材の反り・浮き |
洗浄後は「新築のころに戻った」と感じるほどきれいになることもあります。しかし、それは表面の汚れが落ちただけで、雨や紫外線から外壁を守る塗膜の力は、洗浄前と変わっていません。
高圧洗浄と塗装の違い
| 比べる点 | 高圧洗浄だけ | 塗装(塗り替え) |
|---|---|---|
| 目的 | 見た目の汚れを落とす | 外壁を守る膜を新しくつくる |
| 効果の続く期間 | 汚れは数年でまた付き始める | 塗料のグレードによって10年前後〜 |
| 防水性 | 回復しない | 回復する |
| 色 | 元の色のまま(色あせは戻らない) | 色を選び直せる |
| 費用 | 比較的安い(足場の有無で大きく変わる) | 高い(30坪で数十万〜100万円前後) |
洗浄は「掃除」、塗装は「保護膜の張り替え」 と考えると分かりやすいでしょう。外壁材の多くは、それ自体には雨水をはじく力があまりなく、表面の塗膜が防水の役目を担っています。塗膜が傷んだまま洗浄だけをくり返しても、外壁材が水を吸いやすい状態は変わりません。
洗浄だけで済むケース・塗装が必要なケース
洗浄だけで様子を見てもよいケース
– 築年数が浅く(前回の塗装から数年程度)、汚れが気になるだけ
– 手で外壁をこすっても白い粉がつかない
– ひび割れや塗膜のはがれがない
– 苔やカビが北側など一部にだけ出ている
塗装を検討したほうがよいケース
– 外壁を触ると手に白い粉がつく
– 色あせがはっきりしている
– ひび割れや、塗膜のはがれ・ふくれがある
– コーキングに割れやすき間がある
– 前回の塗装から10年前後たっている
汚れが目立つと「洗えば済むかも」と考えがちですが、汚れが付きやすくなっていること自体が、塗膜の劣化のサイン の場合もあります。迷ったら、洗浄を頼む前に一度点検を受けると、ムダな出費を防げます。
業者に洗浄を頼む場合の費用の目安
| 洗浄の方法 | 単価の目安 | 30坪の住宅の目安(洗浄のみ) |
|---|---|---|
| 高圧洗浄(水のみ) | 200〜300円/㎡ | 2万〜3万円 |
| バイオ洗浄(専用の洗浄剤を使う) | 300〜500円/㎡ | 7.5万〜15万円 |
※上の金額は洗浄作業だけの目安です。2階部分まで洗う場合は、安全のために足場が必要になることが多く、足場代を含めると30坪で20万〜30万円ほど になることがあります。
「バイオ洗浄」は、専用の洗浄剤をかけて、苔やカビを根元から分解してから洗い流す方法です。水だけの高圧洗浄では落ちにくい、根を張った苔やカビに向いています。
ここで知っておきたいのが、足場代の比重が大きい ことです。洗浄のためだけに足場を組むと、費用の大部分が足場代になります。外壁の劣化が進んでいる場合は、数年後に塗装でもう一度足場を組むことになるため、洗浄と塗装をまとめたほうがトータルでは安くなる ことが少なくありません。
クラフトホームズの料金の目安は、料金プランをご覧ください。点検・お見積りは無料です。
家庭用の高圧洗浄機を使うときの注意点
家庭用の高圧洗浄機でも、1階の手の届く範囲なら汚れを落とせます。ただし、使い方を誤ると外壁を傷めてしまうことがあります。
- 至近距離から当てない:ノズルを外壁に近づけすぎたり、同じ場所に当て続けたりすると、塗膜がはがれることがあります
- 目地のコーキングに直接当てない:コーキングが傷んでいると、はがれたり、すき間から水が入ったりします
- 窓まわり・換気口に向けない:すき間から室内や壁の中に水が入るおそれがあります
- 下から上に向けて当てない:外壁材の重なり部分から水が入り込むことがあります
- 劣化した外壁には使わない:チョーキングやひび割れがある外壁は、水圧で傷みが広がることがあります
- 2階部分は無理をしない:脚立やはしごの上での作業は転落の危険があります
とくにサイディング(板状の外壁材)は、継ぎ目のコーキングが弱っていると、そこから水が入り込みやすくなります。「少し汚れを落とすだけ」のつもりが、雨漏りのきっかけにならないよう注意しましょう。
塗装工事でも高圧洗浄が欠かせない理由
高圧洗浄は、塗装工事の最初の工程としても必ず行います。外壁に汚れや古い塗膜の粉が残ったまま塗装すると、新しい塗料がしっかり密着せず、数年ではがれてくる ことがあるためです。
塗装工事での高圧洗浄は、汚れを落とすだけでなく、塗料の密着をよくするための下準備 です。洗浄後は、外壁をしっかり乾かしてから塗装に入ります。見積書に「高圧洗浄」の項目があるか、洗浄後の乾燥にどのくらい時間をとるかも、確認しておきたいポイントです。
【現場から一言】
「洗浄だけのご相談をいただいて伺うと、外壁を触ったら白い粉がつく、ということがよくあります。汚れを落としても数年で元に戻ってしまうので、まずは塗膜の状態を一緒に確認しましょう。」
よくある質問
Q. 高圧洗浄をすると、外壁の寿命は延びますか?
A. 苔やカビを落とすことで、それらが塗膜を傷めるのを防ぐ効果はあります。ただし、塗膜そのものの劣化は止められないため、寿命を大きく延ばすものではありません。
Q. 洗浄したら外壁の色が薄くなった気がします。
A. 汚れが落ちて、もともとの色あせが目立つようになった可能性があります。色あせは塗膜の劣化のサインなので、塗り替えの時期が近づいていると考えてよいでしょう。
Q. 塗装の見積りに含まれている高圧洗浄と、洗浄だけの工事は同じですか?
A. 作業内容は似ていますが、塗装前の洗浄は「塗料を密着させるための下準備」です。洗浄後にしっかり乾かしてから塗装するため、工程として省けない作業です。
まとめ
- 高圧洗浄で落とせるのは、ほこり・苔・カビなど表面の汚れ
- 色あせ・チョーキング・ひび割れなど、塗膜の劣化は洗浄では直らない
- 洗浄だけでも2階部分は足場が必要なことが多く、劣化が進んでいれば塗装とまとめたほうが割安になりやすい
- 家庭用の高圧洗浄機は、至近距離・目地・窓まわりに当てないよう注意する
クラフトホームズでは、洗浄で済むのか塗装が必要なのかを、写真を見ながらご説明します。現地調査・お見積りは無料です。
▶ 関連記事:外壁の苔・カビ発生する原因(NO.014)/外壁の汚れ・雨だれ(雨筋)の原因と防ぎ方(NO.066)
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