「西日が当たる部屋が、夏は夜まで暑い」
「外壁塗装で遮熱塗料をすすめられたけど、本当に効くの?」
「遮熱と断熱、何が違うのかよく分からない」
遮熱・断熱塗料は外壁にも使えますが、外壁は屋根ほど強い日差しを受けないため、効果は屋根より小さくなりがち です。一方で、西日が強く当たる壁や、断熱材が少ない家では、体感できる差が出ることもあります。「家全体の暑さ対策の一つ」として、期待しすぎずに選ぶのがポイントです。
この記事では、遮熱塗料と断熱塗料の違い、外壁での効果の目安、向いている家・向いていない家、費用と注意点を、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. 遮熱塗料と断熱塗料の違い
2. 外壁に塗るとどれくらい効果がある?
3. 効果が出やすい家・出にくい家
4. 費用の目安
5. 選ぶときの5つの注意点
6. よくある質問
7. まとめ
遮熱塗料と断熱塗料の違い
名前が似ているため混同されがちですが、しくみが違います。
| 種類 | しくみ | 主なねらい | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| 遮熱塗料 | 太陽の光(とくに熱になりやすい赤外線)をはね返し、外壁が熱くなるのを防ぐ | 夏の暑さをやわらげる | 冬は日差しの暖かさも少しはね返す |
| 断熱塗料 | 塗膜の中で熱を伝わりにくくする | 夏の暑さ・冬の寒さの両方をやわらげる | 塗膜は薄いため、断熱材ほどの効果はない |
| ふつうの塗料 | 雨や紫外線から外壁を守る | 外壁の保護・美観 | ― |
遮熱塗料は、正式には「高日射反射率塗料」と呼ばれます。屋根用については、日本産業規格(JIS K 5675)で日射を反射する性能などの品質基準が決められています。外壁用の遮熱塗料も、各塗料メーカーから発売されています。
断熱塗料は、塗膜の中に熱を伝えにくい材料を含ませたものです。ただし、塗膜の厚さは1mmにも満たないことが多く、壁の中に入っている断熱材の代わりになるものではありません。断熱材を補う「プラスアルファ」と考えましょう。
どちらの塗料も、外壁を雨や紫外線から守るという塗装本来の役目は、ふつうの塗料と同じように果たします。
外壁に塗るとどれくらい効果がある?
遮熱塗料の効果は、屋根について多く調べられています。日本塗料工業会の資料では、真夏の屋根の表面温度が最大で20℃以上下がる例が紹介されています。
では外壁ではどうでしょうか。
| 比べる点 | 屋根 | 外壁 |
|---|---|---|
| 日差しの受け方 | 真夏の昼に真上から強い日差しを受ける | 日差しが斜めに当たるため、受ける量は少なめ |
| 日が当たる時間 | ほぼ一日中 | 面によって朝だけ・夕方だけなど限られる |
| 効果の出やすさ | 出やすい | 屋根より小さくなりがち |
| 効果が出やすい場所 | 屋根全体 | 西日・東日が強く当たる面 |
夏の太陽は高い位置にあるため、昼間は外壁に日差しが斜めに当たり、屋根ほど熱くはなりません。ただし、夕方の西日は低い角度から壁に正面から当たるため、西側の外壁はかなり熱くなります。西側に寝室や子ども部屋があり、「夜になっても部屋が暑い」という家では、外壁の遮熱が役立つことがあります。
室内の温度については、屋根でも1〜3℃ほどの低下が目安とされており、外壁ではそれより小さいと考えておくのが現実的です。「エアコンの効きを少し助けるもの」 と考えると、期待とのずれが起きにくくなります。
効果が出やすい家・出にくい家
効果を感じやすい家
– 西側・東側の壁に、さえぎる建物や樹木がない
– 西側に寝室など長く過ごす部屋がある
– 築年数が古く、壁の中の断熱材が少ない(または入っていない)
– 金属系サイディングなど、外壁材が薄く熱を伝えやすい
– 明るい色で仕上げる予定
効果を感じにくい家
– 壁の中の断熱材がしっかり入っている新しい家
– 隣の家が近く、外壁にほとんど日が当たらない
– 黒やこげ茶など、濃い色で仕上げたい
– 暑さの主な原因が窓からの日差しや屋根からの熱
家の暑さは、屋根・窓・外壁など、いくつもの場所から入ってきます。とくに窓からの熱の出入りは大きいため、外壁だけ遮熱にしても、窓の対策をしないと効果を感じにくい ことがあります。
費用の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 遮熱塗料の㎡単価 | 4,000円/㎡前後 |
| 一般的なシリコン塗料の㎡単価 | 2,100〜3,500円/㎡ |
| 外壁塗装全体(30坪・足場込み) | 60万〜100万円(一般的な塗料の場合) |
遮熱・断熱塗料は、同じグレードのふつうの塗料に比べて割高になるのが一般的です。外壁の面積が120㎡ほどの家なら、塗料の違いだけで十数万円前後の差になることがあります。
クラフトホームズの料金の目安は、料金プランをご覧ください。点検・お見積りは無料です。
選ぶときの5つの注意点
色によって効果が変わる
明るい色ほど日差しをはね返しやすく、濃い色ほど効果は小さくなります。遮熱塗料でも、黒に近い色では期待したほどの差が出ないことがあります。汚れると効果が落ちる
表面に汚れや苔がつくと、日差しをはね返す力が弱まります。低汚染(汚れにくい)性能もあわせて確認しましょう。冬の暖かさも少し減る
遮熱塗料は冬の日差しもはね返します。東京のような地域では大きな問題になりにくいものの、北側より南側の部屋の寒さが気になる家では考慮しておきましょう。耐久性はグレードで決まる
遮熱・断熱の機能と、塗膜の長持ちは別の話です。シリコン系・フッ素系・無機系など、ベースになる塗料のグレードで耐用年数を比べましょう。「何℃下がる」をうのみにしない
カタログの数字は、決められた試験条件で測ったものです。実際の家では、断熱材や窓、日当たりで結果が大きく変わります。
【現場から一言】
「外壁の遮熱は、全面に塗るより『西日が当たる面の悩み』から考えるほうが、効果と費用のバランスがとりやすいです。色や窓の対策もあわせてご提案します。」
よくある質問
Q. 屋根と外壁、遮熱にするならどちらを優先すべきですか?
A. 一般的には、強い日差しを長時間受ける屋根のほうが効果が出やすいため、屋根を優先するのがおすすめです。予算に余裕があれば、西日の当たる外壁もあわせて検討するとよいでしょう。
Q. 断熱塗料を塗れば、冬も暖かくなりますか?
A. 熱を伝えにくくする性能はありますが、塗膜は薄いため、壁の中の断熱材ほどの効果はありません。冬の寒さが大きな悩みなら、窓の断熱なども含めて考えることをおすすめします。
Q. 遮熱塗料はふつうの塗料より長持ちしますか?
A. 長持ちするかどうかは、遮熱機能ではなく、ベースになっている塗料のグレード(シリコン・フッ素・無機など)で決まります。遮熱性能と耐久性は分けて確認しましょう。
まとめ
- 遮熱塗料は日差しをはね返し、断熱塗料は熱を伝わりにくくする。しくみが違う
- 外壁は屋根ほど日差しを受けないため、効果は屋根より小さくなりがち
- 西日の強い面や、断熱材の少ない家では、体感できる差が出ることもある
- 色・汚れにくさ・塗料のグレードもあわせて選ぶ
クラフトホームズでは、日当たりや部屋の配置を確認したうえで、遮熱・断熱塗料が本当に必要かどうかも含めてご提案します。現地調査・お見積りは無料です。
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