「塗り替えるなら、今度はできるだけ汚れにくい塗料にしたい」
「低汚染塗料と光触媒塗料、何が違うの?」
「汚れにくい塗料は高いと聞くけど、元は取れる?」
低汚染塗料は、塗膜の表面が水になじみやすく、雨が汚れの下に入り込んで洗い流してくれる 塗料です。光触媒塗料は、それに加えて 日光が当たると汚れを分解する働き を持っています。どちらも汚れにくさは期待できますが、光触媒塗料は日当たりで効果が変わり、価格も高め です。家の立地や予算に合わせて選ぶのがポイントです。
この記事では、低汚染塗料と光触媒塗料のしくみ、汚れにくさ・価格の比較、選ぶときの注意点を、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. 外壁が汚れるしくみ
2. 低汚染塗料とは?
3. 光触媒塗料とは?
4. 汚れにくさ・価格・耐用年数の比較
5. どちらが向いている?家の条件別の選び方
6. 選ぶときの注意点
7. よくある質問
8. まとめ
外壁が汚れるしくみ
外壁の汚れには、大きく分けて次のようなものがあります。
- 雨だれ(雨筋):窓の下などに、汚れを含んだ雨水が流れて残る黒い筋
- 砂ぼこり・排気ガスのすす:風で運ばれて外壁の表面にくっつく
- 苔・カビ・藻:日当たりが悪く湿気の多い北側などに発生する
これらの汚れは、塗膜の表面が 水をはじく性質(撥水性) を持っていると、雨が降っても水玉になって転がり落ちるだけで、汚れの下まで水が入り込めず、そのまま残りやすくなります。また、塗膜が静電気を帯びると、ほこりを引き寄せてしまうこともあります。
汚れにくい塗料は、こうした「汚れがくっつくしくみ」を逆手にとって工夫されています。
低汚染塗料とは?
低汚染塗料は、汚れが付きにくく、付いても雨で落ちやすいように工夫された塗料 です。主に次のような性質を組み合わせています。
| 性質 | 働き |
|---|---|
| 親水性(しんすいせい) | 塗膜の表面が水になじみやすく、雨水が汚れと塗膜の間に入り込んで汚れを浮かせ、流してくれる |
| 静電気を帯びにくい | ほこりや砂を引き寄せにくい |
| 表面が緻密(ちみつ)で硬い | 汚れが塗膜の中に入り込みにくい |
| 防かび・防藻性 | 苔やカビが根を張りにくい(製品による) |
この「雨で汚れを洗い流す」働きは、セルフクリーニング効果(自浄作用) とも呼ばれます。
低汚染塗料は特別な種類の塗料というより、塗料に付け加えられた「性能」 と考えると分かりやすいでしょう。現在は、シリコン系・ラジカル制御型・フッ素系・無機系など、多くのグレードで低汚染タイプが用意されていて、大手塗料メーカーの戸建て向け塗料の多くが低汚染性をうたっています。とくに無機系・フッ素系の上位グレードでは「超低汚染」とされる製品が多く見られます。
光触媒塗料とは?
光触媒塗料は、酸化チタンなどの「光触媒」という成分を含んだ塗料 です。光触媒には次の2つの働きがあります。
- 汚れを分解する:日光(紫外線)が当たると、表面についた油汚れや排気ガスの汚れなどを分解し、くっつきにくくする
- 水になじみやすくする:日光が当たると表面が強い親水性になり、雨で汚れが流れ落ちやすくなる
つまり、低汚染塗料の「雨で流す」働きに、「光で分解する」働きを加えたもの といえます。
ただし、光触媒の働きは日光が当たってはじめて発揮されます。北側の壁や、隣の家が近くて日が当たりにくい面では、効果が出にくい のが特徴です。
汚れにくさ・価格・耐用年数の比較
| 比べる点 | 一般的な塗料 | 低汚染塗料 | 光触媒塗料 |
|---|---|---|---|
| 汚れを落とすしくみ | とくになし | 雨で汚れを洗い流す | 雨で流す+日光で分解する |
| 汚れにくさ | △ | ○〜◎(グレードによる) | ◎(日が当たる面) |
| 日当たりの影響 | ― | 受けにくい | 受けやすい(北側は効果が出にくい) |
| ㎡単価の目安 | 塗料のグレードによる | ベースの塗料のグレードによる | 3,500〜5,500円/㎡ |
| 耐用年数の目安 | 塗料のグレードによる | ベースの塗料のグレードによる | 16〜22年 |
| 対応できる業者 | 多い | 多い | 限られる |
※低汚染塗料の価格と耐用年数は、ベースになる塗料(シリコン・フッ素・無機など)によって大きく変わります。シリコン系なら2,100〜3,500円/㎡・10〜15年、無機系なら3,500〜5,500円/㎡・20年〜がおおよその目安です。
こうして比べると、光触媒塗料は汚れにくさで優れる一方、日当たりの条件や価格、施工できる業者が限られる点に注意が必要 です。低汚染塗料は、グレードを選べば価格と汚れにくさのバランスをとりやすく、多くの家で選びやすい塗料といえます。
クラフトホームズの料金の目安は、料金プランをご覧ください。点検・お見積りは無料です。
どちらが向いている?家の条件別の選び方
| 家の条件 | おすすめ |
|---|---|
| 交通量の多い道路沿いで、排気ガスの汚れが気になる | 日当たりがよければ光触媒塗料、迷うなら上位グレードの低汚染塗料 |
| 窓の下の雨だれが気になる | 低汚染塗料(窓まわりの水の流れ方もあわせて対策) |
| 北側の苔・カビが気になる | 防かび・防藻性のある低汚染塗料 |
| 隣の家が近く、日が当たりにくい面が多い | 低汚染塗料 |
| 白など汚れが目立つ色にしたい | 上位グレードの低汚染塗料、または光触媒塗料 |
| 予算を抑えつつ汚れにくくしたい | シリコン系やラジカル制御型の低汚染塗料 |
同じ家でも、南側と北側では日当たりや汚れ方がまったく違います。家のどの面が、どんな汚れ方をしているか を確認してから塗料を選ぶと、失敗が少なくなります。
選ぶときの注意点
「汚れない」わけではない
どの塗料も「汚れにくい」のであって、まったく汚れなくなるわけではありません。雨が当たりにくい軒下などは、セルフクリーニングの効果も出にくくなります。下地との相性を確認する
光触媒塗料は、専用の下塗り材が必要だったり、塗れる外壁材が限られたりする製品があります。今の外壁の素材や状態に合うか、事前に確認しましょう。色の選択肢を確認する
製品によっては、選べる色が限られていることがあります。希望の色がある場合は、先に色見本で確認しておきましょう。施工実績のある業者に頼む
光触媒塗料は、塗り方によって性能に差が出やすい塗料です。その塗料の施工経験があるかを確認しておくと安心です。汚れ以外の性能も比べる
汚れにくさだけでなく、耐用年数・防水性・ひび割れへの強さなど、外壁を守る基本の性能もあわせて比べましょう。
【現場から一言】
「汚れにくさを重視される方には、まず家の四面を一緒に見て回ります。日当たりのよい面と北側では汚れ方が違うので、それに合った塗料をご提案しています。」
よくある質問
Q. 低汚染塗料を塗れば、外壁の掃除はいらなくなりますか?
A. 雨で汚れが落ちやすくなるため、掃除の手間はかなり減らせます。ただし、軒下など雨が当たらない場所や、苔・カビが出やすい場所は、ときどき確認しておくと安心です。
Q. 光触媒塗料は室内の空気もきれいにしてくれますか?
A. 外壁に塗る光触媒塗料の働きは、主に外壁の表面の汚れを分解・洗い流すことです。室内の空気がきれいになる効果を期待するものではありません。
Q. 今の外壁が汚れやすいのですが、塗料のせいですか?
A. 塗料の種類に加えて、塗膜の劣化、立地(道路沿い・樹木の近くなど)、水の流れ方なども関係します。点検で汚れの原因を確認したうえで、塗料を選ぶことをおすすめします。
まとめ
- 低汚染塗料は、親水性などの働きで「雨で汚れを洗い流す」塗料
- 光触媒塗料は、それに加えて「日光で汚れを分解する」働きを持つが、日当たりで効果が変わる
- 光触媒塗料は3,500〜5,500円/㎡が目安と高めで、対応できる業者も限られる
- 家の面ごとの日当たりや汚れ方を確認してから、グレードとあわせて選ぶ
クラフトホームズでは、家の立地や汚れ方を確認したうえで、汚れにくさと費用のバランスがとれた塗料をご提案します。現地調査・お見積りは無料です。
▶ 関連記事:外壁の汚れ・雨だれ(雨筋)の原因と防ぎ方(NO.066)/シリコン・フッ素無機の違い(NO.021)
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