「見積りに“シリコン”“フッ素”“無機”と書いてあって、違いが分からない」
「高い塗料のほうが本当にお得なの?」
「うちの家には、どの塗料が合っているのか知りたい」
外壁塗料の違いは、ひとことで言えば 「長持ちする年数」と「1回あたりの価格」のバランス です。シリコンは価格と性能のバランスがよい定番、フッ素と無機は値段が上がるぶん塗り替えの間隔が長くなります。「この家にあと何年住むか」で選ぶ と、失敗が少なくなります。
この記事では、3つの塗料の違いと、ご自宅に合った塗料の選び方を、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. シリコン・フッ素・無機の違いを一覧で比較
2. それぞれの塗料の特徴
3. 30年で考えると、どの塗料が割安?
4. 塗料の選び方|4つのチェックポイント
5. 塗料選びで注意したいこと
6. よくある質問
7. まとめ
シリコン・フッ素・無機の違いを一覧で比較
塗料は、色のもとになる「顔料」と、それを壁にくっつける「樹脂(じゅし)」でできています。シリコン・フッ素・無機という呼び名は、この 樹脂の種類 のことです。樹脂が紫外線や雨に強いほど、塗膜(とまく:乾いて固まった塗料の膜)が長持ちします。
| 塗料 | ㎡単価の目安 | 耐用年数の目安 | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|
| シリコン | 2,100〜3,500円 | 10〜15年 | 価格と性能のバランスがよい定番 |
| フッ素 | 2,000〜5,000円 | 15〜20年 | 紫外線に強く、色あせしにくい |
| 無機 | 3,500〜5,500円 | 20〜25年 | 最も長持ち。初期費用は高め |
※単価・年数はいずれも一般的な目安です。同じ種類でも製品のグレードや、日当たり・立地によって幅があります。
参考までに、ウレタン(8〜10年程度)やラジカル制御型(シリコンとフッ素の中間的な位置づけ)といった塗料もあります。近年の戸建てでは、シリコン以上のグレードから選ぶ方が多くなっています。
それぞれの塗料の特徴
シリコン塗料|迷ったらまず候補になる定番
シリコン塗料は、価格と耐久性のバランスがよく、外壁塗装で最も多く選ばれている塗料のひとつです。
- よいところ:費用を抑えつつ、10年以上の耐久性が期待できる。色の種類も豊富
- 気をつけたいところ:フッ素や無機に比べると、塗り替えの回数は多くなる
「10〜15年後にもう一度塗り替える」前提で、初期費用を抑えたい方に向いています。
フッ素塗料|色あせしにくく、長くきれい
フッ素塗料は、フライパンのコーティングにも使われるフッ素樹脂を使った塗料です。紫外線で劣化しにくく、ツヤや色が長持ちします。
- よいところ:耐久性が高く、色あせ・チョーキング(壁を触ると白い粉がつく現象)が起きにくい
- 気をつけたいところ:シリコンより価格が上がる。製品によって性能の幅が大きい
日当たりが強い南面・西面が多い家や、濃い色を選びたい方にも向いています。
無機塗料|とにかく長持ちさせたい方に
無機塗料は、ガラスや石のように紫外線で分解されにくい「無機物」を主成分にした塗料です。実際には有機成分も配合されており、製品ごとに配合が異なります。
- よいところ:耐用年数が長く、汚れが付きにくい製品が多い
- 気をつけたいところ:初期費用が最も高い。塗膜が硬い製品は、動きの大きい下地ではひび割れに注意が必要
「この家にまだ20年以上住む」「塗り替えの回数をなるべく減らしたい」という方に向いています。
30年で考えると、どの塗料が割安?
塗料を選ぶときは、1回の金額だけでなく 「次の塗り替えまでの年数」で割って考える のがポイントです。塗り替えのたびに、足場代や洗浄・養生などの費用がかかるためです。
30坪(外壁面積 約120㎡)の家で、30年間に何回塗るかを目安で比べると次のようになります。
| 塗料 | 1回あたり費用の目安 | 30年間の塗り替え回数の目安 | 考え方 |
|---|---|---|---|
| シリコン | 低め | 2〜3回 | 1回は安いが回数が多い |
| フッ素 | 中程度 | 2回 | バランス型 |
| 無機 | 高め | 1〜2回 | 1回は高いが回数が少ない |
※回数は耐用年数の目安から計算した参考値です。実際の費用は家の形・劣化状態・選ぶ製品で変わります。
塗り替えの回数が1回減ると、足場代を含めて数十万円の差が出ることがあります。一方で、「10年後に建て替えや売却を考えている」場合は、高い塗料の長持ちを生かしきれないため、シリコンのほうが合理的です。
クラフトホームズの料金の目安は、料金プランをご覧ください。点検・お見積りは無料です。
塗料の選び方|4つのチェックポイント
1. あと何年住む予定か
| 住む予定の年数 | 候補になりやすい塗料 |
|---|---|
| 10年前後 | シリコン |
| 15〜20年 | シリコン・フッ素 |
| 20年以上 | フッ素・無機 |
2. 外壁材とシーリング(継ぎ目のゴム)の寿命
サイディング外壁の場合、板の継ぎ目にあるシーリング(コーキング)の寿命も大切です。外壁に高耐久の塗料を塗っても、継ぎ目が先に傷めば、そこで補修が必要になります。無機やフッ素を選ぶときは、シーリング材も耐久性の高いものにそろえる のがおすすめです。
3. 日当たり・立地
日当たりの強い面、幹線道路沿い、湿気が多く苔が生えやすい北面など、家の環境によって劣化の早さは変わります。汚れが気になる場所では、「低汚染型」と呼ばれる汚れにくい製品を選ぶ方法もあります。
4. 屋根とのバランス
屋根は外壁より紫外線を強く受けるため、同じ塗料でも傷みが早くなります。外壁と屋根で 次の塗り替え時期がそろうように 塗料を選ぶと、足場を1回で済ませやすくなります。
塗料選びで注意したいこと
- 「○○年もちます」は条件付き:カタログの耐用年数は試験上の目安です。下地処理が不十分だったり、塗る量が足りなかったりすると、どんなに高い塗料でも長持ちしません。
- 製品名まで確認する:「シリコン塗料」と書いてあっても、メーカーや製品で性能はさまざまです。見積書にメーカー名・製品名が書かれているか確認しましょう。
- 塗る回数を確認する:外壁塗装は「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本です。高い塗料を選んでも、回数を減らされては意味がありません。
- 極端な値引きには注意:高グレードの塗料が相場より大幅に安い場合は、塗料の量や工程が省かれていないか確認しましょう。
【現場から一言】
「“一番いい塗料を”と言われることが多いのですが、私たちはまず“あと何年住む予定ですか?”とお聞きしています。家の状態と暮らし方に合った塗料が、結果的に一番お得になります。」
よくある質問
Q. 無機塗料を選べば、メンテナンスは一切いらなくなりますか?
A. いいえ。塗膜が長持ちしても、シーリングや雨樋・ベランダ防水など、他の部分は先に傷むことがあります。数年ごとの点検は続けることをおすすめします。
Q. フッ素と無機は、どちらがよいですか?
A. どちらも高耐久ですが、一般的には無機のほうが耐用年数は長く、価格も高めです。外壁材の種類やひび割れの多さによって向き・不向きがあるため、現地調査で下地を見てから判断するのが確実です。
Q. ツヤありとツヤなし(ツヤ消し)で耐久性は変わりますか?
A. 一般的に、ツヤを抑えた仕上げは、ツヤありに比べて耐久性がやや下がるといわれます。落ち着いた見た目にしたい場合は、塗料のグレードとあわせて相談してください。
まとめ
- シリコン・フッ素・無機の違いは「樹脂の種類」で、主に耐用年数と価格が変わる
- 耐用年数の目安は、シリコン10〜15年、フッ素15〜20年、無機20〜25年
- 「あと何年住むか」と「30年間の塗り替え回数」で考えると選びやすい
- 製品名・塗る回数・シーリング材まで、見積書で確認する
クラフトホームズでは、現地調査で外壁の状態を確認したうえで、複数の塗料で見積りを比べられるようにご提案しています。
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