「ベランダの下の部屋の天井にシミができた」
「ベランダの床はきれいなのに、なぜ雨漏りするの?」
「どこから水が入っているのか、自分で見当をつけたい」
ベランダの雨漏りは、「床の防水層」「排水口(ドレン)」「笠木(かさぎ)」「サッシまわり」の4か所 が主な原因です。特に見落とされやすいのが、排水口の詰まりと、手すり壁の上にかぶせてある笠木のすき間 です。床がきれいに見えても、ほかの場所から水が入っていることは珍しくありません。
この記事では、ベランダの雨漏りの原因を場所ごとに整理し、見分け方と対処の考え方を、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. ベランダの雨漏りが起こりやすい4つの場所
2. 原因① 排水口(ドレン)の詰まり・劣化
3. 原因② 笠木(手すり壁の上)のすき間
4. 原因③ サッシまわり・床との取り合い
5. 原因④ 床の防水層の劣化
6. 自分でできる予防と、業者に任せること
7. よくある質問
8. まとめ
ベランダの雨漏りが起こりやすい4つの場所
ベランダは、屋根がない(または小さい)うえに、床・壁・窓が集まる「つなぎ目の多い場所」です。雨水が入りやすい場所を、まず一覧で確認しましょう。
| 場所 | 主な原因 | 気付きやすいサイン |
|---|---|---|
| 排水口(ドレン) | 落ち葉・土・ゴミの詰まり、排水口まわりの防水の切れ | 雨のあと水たまりが残る、排水口のまわりのひび |
| 笠木 | 継ぎ目のシーリング(すき間を埋めるゴム状の材料)の劣化、固定くぎ穴からの浸水 | 手すり壁の外側の汚れ・ふくれ、笠木のぐらつき |
| サッシまわり | 窓枠と壁のすき間のシーリング切れ、床の防水の立ち上がり不足 | 窓の下の室内側のシミ、サッシ下の床のひび |
| 床の防水層 | トップコート・防水層のひび割れ、ふくれ、はがれ | 色あせ、ひび、歩くとふかふかする |
雨漏りは、水が入った場所と、室内にシミが出る場所がずれることが多いのが厄介なところです。「シミの真上が原因」とは限らない ことを覚えておきましょう。
原因① 排水口(ドレン)の詰まり・劣化
ベランダの床に降った雨は、排水口に集まって雨樋(あまどい)へ流れます。ここが落ち葉や砂、洗濯物の糸くずなどで詰まると、ベランダがプールのように水をためた状態 になります。
水位が上がると、ふだんは水がかからない高さ、たとえばサッシの下や、床と壁の境目の防水の端まで水が届き、そこから建物の中へ入ってしまいます。台風や大雨のときだけ雨漏りする場合は、排水口の詰まりを疑ってみてください。
また、排水口のまわりは防水層と金物がつながる部分で、年数がたつとすき間ができやすい場所です。掃除をしても水の流れが悪い、排水口のまわりにひびがある ときは、防水の補修が必要なことがあります。
原因② 笠木(手すり壁の上)のすき間
笠木とは、ベランダの手すり壁(腰壁)のてっぺんにかぶせてある、細長い金属などの部材です。壁の上から雨水が入らないようにふたをする役目があります。
笠木は日差しと雨を一番受ける場所にあり、次のような理由で雨水が入りやすくなります。
- 笠木どうしの継ぎ目のシーリングがひび割れ、すき間ができている
- 笠木を固定しているくぎやビスの穴から、雨水が入っている
- 手すりの支柱が笠木を貫通している部分のすき間
笠木の下に入った雨水は、手すり壁の中を伝って下へ流れ、ベランダの下の部屋や外壁の内側を傷めます。外から見えにくいため、気付いたときには壁の中の木材が傷んでいる こともあります。詳しくは「笠木の劣化と雨漏り|見落としやすい原因(NO.074)」で解説しています。
原因③ サッシまわり・床との取り合い
ベランダに出る窓(掃き出し窓)のまわりも、雨漏りが起こりやすい場所です。
- 窓枠と外壁のすき間のシーリングが切れている:外壁の目地と同じく、シーリングは年数とともに硬くなり、ひびやすき間ができます
- 床の防水の「立ち上がり」が低い・切れている:床の防水層は、壁やサッシの下にも折り返して立ち上げてあります。この部分の高さが足りなかったり、端が切れていたりすると、水がたまったときに入り込みます
窓の下の室内側(床や巾木(はばき:壁の下の板)のまわり)にシミや湿りがある場合は、サッシまわりを疑います。窓そのものの不具合が原因のこともあるため、「窓まわり・サッシからの雨漏りの原因(NO.081)」もあわせてご覧ください。
原因④ 床の防水層の劣化
ベランダの床は、FRPやウレタンなどの防水層と、その表面を守るトップコートでできています。
| 劣化の段階 | 見た目 | 雨漏りの危険 |
|---|---|---|
| トップコートの劣化 | 色あせ、表面が粉っぽい | まだ低い(防水層は守られている) |
| 防水層の傷み始め | 細かいひび、ガラス繊維が見える(FRP) | 中程度(早めの補修を検討) |
| 防水層の劣化 | 大きなひび、ふくれ、はがれ、歩くとふかふかする | 高い(防水層の改修が必要) |
トップコートの塗り替えは5年前後、防水層の改修は10〜15年前後がひとつの目安です。トップコートの段階で手を入れておくと、防水層の工事を先に延ばしやすくなります。
自分でできる予防と、業者に任せること
自分でできること
– 月に1回ほど、排水口のゴミや落ち葉を取り除く
– 植木鉢やエアコン室外機の下にゴミがたまっていないか確認する
– 大雨のあとに水たまりが残っていないか見ておく
– ひびや汚れを見つけたら、写真を撮っておく(点検のときに役立ちます)
業者に任せたほうがよいこと
– 笠木の取り外しや、シーリングの打ち替え
– 防水層のひび割れ・ふくれの補修
– 原因がはっきりしない雨漏りの調査
市販の補修材でひびをふさぐと、一時的に止まったように見えても、水の出口をふさいで別の場所から漏れるようになる ことがあります。原因が分からないうちは、応急処置にとどめて点検を受けましょう。
クラフトホームズの料金の目安は、料金プランをご覧ください。点検・お見積りは無料です。
【現場から一言】
「ベランダの雨漏りで伺うと、床はまだ問題なく、笠木の継ぎ目やサッシの下が原因だったということがよくあります。床の防水工事だけで済ませず、まわりも一緒に確認することが大切です。」
よくある質問
Q. ベランダの床にひびがありますが、すぐ雨漏りしますか?
A. 表面のトップコートだけのひびなら、すぐに雨漏りすることは少ないです。ただし、防水層まで割れていると雨水が入る可能性があります。ひびの深さは見た目では判断しにくいため、一度点検を受けると安心です。
Q. 雨漏りの原因が1つとは限りませんか?
A. はい。排水口の詰まりで水がたまり、サッシまわりの弱った部分から入る、というように、複数の原因が重なっていることもあります。一つずつ確認して対処することが大切です。
Q. 原因が分からないときはどうすればいいですか?
A. 水をかけて漏れる場所を確かめる散水調査などで、原因を絞り込む方法があります。詳しくは「雨漏り調査(散水・赤外線)の方法と費用(NO.082)」をご覧ください。
まとめ
- ベランダの雨漏りは、排水口・笠木・サッシまわり・床の防水層の4か所が主な原因
- 排水口の詰まりで水がたまると、ふだんは濡れない場所から水が入る
- 笠木やサッシまわりのシーリングは、床がきれいでも劣化していることがある
- 排水口の掃除は自分で、補修や原因の調査は業者に任せる
クラフトホームズでは、床だけでなく笠木やサッシまわりまで写真で確認し、原因に合った補修をご提案します。現地調査・お見積りは無料です。
▶ 関連記事:ベランダ防水の劣化サイン(NO.020)/笠木の劣化と雨漏り|見落としやすい原因(NO.074)
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