「ウッドデッキが白っぽくなって、ささくれが出てきた」
「外壁を塗ってまだ数年なのに、木の部分だけ塗装がはがれている」
「木の部分は何年ごとに塗ればいいの?」
ウッドデッキや木製の破風板、格子、木の柱など、家の外まわりの木部は、雨と日差しで外壁よりも早く傷みやすい 場所です。塗り替えの目安は、木に染み込ませる「浸透型」で2〜3年、表面に膜を作る「造膜型」で5〜7年ほど と、外壁よりかなり短めです。傷みが表面のうちに塗り直せば長く使えますが、腐りが進むと塗装では直せず、部分交換や板金巻き、作り直しが必要になります。
この記事では、木部が傷みやすい理由、塗料のタイプと塗り替えの目安、劣化のサイン、費用の目安と長持ちさせるコツを、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. 木部が外壁より早く傷む理由
2. 木部用塗料の3つのタイプと塗り替えの目安
3. こんな症状は塗り替えのサイン
4. ウッドデッキと破風板、それぞれの注意点
5. 費用の目安と長持ちさせるコツ
6. よくある質問
7. まとめ
木部が外壁より早く傷む理由
木は、まわりの湿気に合わせて 水分を吸ったり吐いたりして、わずかに伸び縮みする 素材です。この動きに塗膜(塗料の膜)がついていけなくなると、ひび割れやはがれが起きます。
さらに、次のような理由で、木部は傷みが早く進みます。
- 紫外線で木の表面が分解される ― 日に当たると、木の表面が灰色っぽく変色し、毛羽立ってきます
- 水を吸うと、カビや木を腐らせる菌が繁殖しやすい ― 特に、水がたまりやすい場所や日当たりの悪い場所は要注意です
- シロアリなどの虫の被害を受けることがある ― 地面に近いウッドデッキは特に気をつけたい点です
- ウッドデッキは人が歩く ― 床面は足でこすられるため、塗料がすり減りやすくなります
このため、外壁と同じ時期に塗っても、木部だけ先に傷んでしまうことはよくあります。
木部用塗料の3つのタイプと塗り替えの目安
木部に使う塗料は、大きく3つのタイプに分かれます。
| タイプ | 仕上がり | 塗り替えの目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 浸透型 | 木目がはっきり見える、自然な風合い | 2〜3年 | 木に染み込むので膜がはがれない。こまめな塗り直しが必要 |
| 半造膜型 | 木目をある程度残しつつ、色もつく | 3〜5年 | 浸透型と造膜型の中間 |
| 造膜型 | ペンキのように木目が隠れる | 5〜7年 | 表面に膜を作り、水をはじく力が強い。傷むとはがれる |
浸透型 は、木に染み込んで内側から守るタイプです。表面に膜を作らないため、古くなってもはがれることはなく、塗り直しが比較的簡単です。その代わり、効果が続く期間は短めです。
造膜型 は、表面にしっかりした膜を作るタイプです。持ちはよいものの、劣化すると膜がはがれてくるため、塗り替えのときには はがれかけた古い塗膜をしっかり落とす手間 がかかります。
どちらが正解というより、「木目を生かしたいか」「どのくらいの間隔でお手入れできるか」 で選ぶのがおすすめです。今塗られている塗料のタイプによっては、別のタイプに変えるために下地処理の手間が増えることもあります。
こんな症状は塗り替えのサイン
木部では、次のような症状が出てきたら、塗り替えを検討するタイミングです。
| 症状 | 状態 | 対処の目安 |
|---|---|---|
| 色あせ・灰色っぽい変色 | 紫外線で表面が傷み始めている | 塗り替え |
| 水をはじかず、すぐ染み込む | 塗料の効果が切れている | 塗り替え |
| 塗膜のはがれ・ひび割れ | 造膜型の塗膜が傷んでいる | 古い塗膜を落として塗り替え |
| ささくれ・毛羽立ち | 表面の木が傷んでいる | 研磨してから塗り替え |
| 黒ずみ・カビ | 湿気がこもっている | 洗浄・防カビ処理をして塗り替え |
| 押すとへこむ・ぶかぶかする | 内部まで腐っている可能性 | 部分交換や作り直しを検討 |
「水をはじかなくなったか」は、晴れた日に少量の水をかけて確かめることができます。水が玉にならず、すぐに染み込むようなら、塗料の効果が切れてきているサインです。
ただし、押してへこむ、ぶかぶかする 状態まで進んでいる場合は、塗装では直せません。腐った部分をそのままにして塗っても、中の腐りは止まらないため、まずは傷んだ部材の交換を考えます。
ウッドデッキと破風板、それぞれの注意点
ウッドデッキ
- ソフトウッドか、ハードウッドかを確認する ― 杉やヒノキなどのやわらかい木(ソフトウッド)は、定期的な塗装が欠かせません。ウリンやイペなどの硬くて重い木(ハードウッド)は、もともと腐りにくく、塗装より清掃が中心のお手入れになることが多いです
- 人工木(樹脂と木粉などで作られた素材)は、基本的に塗装不要 ― 塗装すると、かえってはがれの原因になることがあります
- 床だけでなく、束(つか)や根太(床を支える下の部材)も確認する ― 地面に近い部分は湿気がこもり、表から見えないところで腐っていることがあります
- 床板が腐っている場合は、踏み抜きに注意する ― ぶかぶかする板の上には乗らないようにしてください
破風板などの屋根まわりの木部
- 高い場所なので、点検も塗装も足場が必要になることが多い ― 外壁や屋根の工事と一緒に行うと効率的です
- 塗装の持ちが悪い場合は、板金巻きも選択肢 ― 金属板で包んでしまえば、木に直接雨や日差しが当たらなくなります(くわしくは関連記事NO.076をご覧ください)
- 2階の破風板の塗装は、自分で行わないこと ― はしごや脚立からの転落は大きなけがにつながります
費用の目安と長持ちさせるコツ
木部塗装の費用は、面積や傷み具合、使う塗料によって変わります。
| 部位 | 費用の目安 |
|---|---|
| ウッドデッキの塗装(業者に依頼) | 1㎡あたり4,000〜8,000円 |
| 破風板の塗装 | 1mあたり800〜1,500円 |
※破風板など高い場所の木部は、足場代が別途かかることがほとんどです。腐った部分の補修や交換は別料金になります。
クラフトホームズの料金の目安は、料金プランをご覧ください。点検・お見積りは無料です。
長持ちさせるコツ
- 傷みが軽いうちに塗り直す ― 色あせの段階で塗れば、研磨や補修の手間が減り、費用も抑えられます
- 水をためない ― ウッドデッキの上に鉢植えやマットを置きっぱなしにすると、その下が湿って傷みやすくなります
- 落ち葉やごみをこまめに取り除く ― 板のすき間にたまったごみは湿気の原因になります
- 塗料のタイプを途中で変えるときは相談する ― 下地の処理が変わるため、仕上がりに影響します
ウッドデッキの床面の塗装は、ご自身で行う方もいます。その場合も、晴れが続く日を選び、汚れやささくれをしっかり落としてから塗ることが大切です。一方で、2階のベランダ部分や屋根まわりの木部は、転落の危険があるため専門業者に任せてください。
【現場から一言】
「木部は、外壁と同じ周期では持たないことが多い部分です。外壁塗装のときに、木部をどのくらいの頻度でお手入れできそうかを伺って、塗料のタイプや板金巻きなどの方法を一緒に考えています。」
よくある質問
Q. 外壁を塗り替えるとき、木部も一緒に塗ったほうがいいですか?
A. はい、足場があるうちに破風板などの高い場所の木部も塗っておくのがおすすめです。ただ、木部は外壁より先に塗り替え時期が来るため、その後の木部だけのお手入れ方法も含めて考えておくと安心です。
Q. ウッドデッキが腐ってきました。塗装で直りますか?
A. 表面の色あせやささくれなら塗装で整えられますが、押してへこむほど腐った部分は塗装では直りません。傷んだ板や下の部材を交換してから塗装します。全体が傷んでいる場合は、作り直しや人工木への交換を検討することもあります。
Q. 木目を残したいのですが、長持ちもさせたいです。
A. 木目を残す浸透型や半造膜型は、造膜型より塗り替えの周期が短くなります。こまめなお手入れが難しい場合は、半造膜型を選ぶ、日当たりや雨の当たり方に合わせて塗り分けるなど、状態を見てご提案します。
まとめ
- 木部は水分で伸び縮みし、紫外線や湿気の影響も受けるため、外壁より早く傷む
- 塗り替えの目安は、浸透型で2〜3年、半造膜型で3〜5年、造膜型で5〜7年
- 押してへこむ・ぶかぶかする場合は塗装では直らず、部分交換や作り直しが必要
- 高い場所の木部は自分で塗らず、外壁・屋根工事と同時に行うと足場代を抑えられる
クラフトホームズでは、塗装技能士などの有資格者が木部の傷み具合を確かめ、塗装・補修・板金巻きなど合った方法をご提案します。現地調査・お見積りは無料です。
▶ 関連記事:破風板・鼻隠しの劣化と板金巻き(NO.076)/鉄部(手すり・門扉)のサビと塗装(NO.078)
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