「外壁塗装は、春か秋がいいと聞いたけど本当?」
「夏や冬に工事すると、仕上がりが悪くなるの?」
「いつ頼めば、いちばん損をしないのか知りたい」
外壁塗装は 春(3〜5月)と秋(10〜11月)が工事しやすい季節 と言われます。気温がほどよく、空気も乾きやすいため、塗料が乾きやすく工期が予定どおりに進みやすい からです。
ただし、塗装の品質を決めるのは季節そのものではなく、「その日の気温・湿度・天気が塗装できる条件を満たしているか」 です。条件を守って施工すれば、夏や冬でも問題なく仕上がります。逆に、春・秋は依頼が集中して予約が取りにくくなることもあります。
この記事では、春・秋がすすめられる理由と、季節ごとの特徴を、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. 春・秋がいいと言われる3つの理由
2. 東京の月別の気温と雨の量
3. 季節ごとのメリット・注意点
4. 季節より大切な「塗装できる条件」
5. 時期選びで失敗しないコツ
6. よくある質問
7. まとめ
春・秋がいいと言われる3つの理由
1. 気温がちょうどよく、塗料が乾きやすい
塗料は、塗ったあとに水分やシンナー分が抜けて固まり、丈夫な膜(塗膜)になります。気温が低すぎると乾くのに時間がかかり、暑すぎると表面だけが先に乾いてしまうことがあります。春・秋は、塗料がちょうどよい速さで乾きやすい気温 です。
2. 湿度が比較的低い
湿度が高いと塗料が乾きにくく、表面に水分が残ると 白っぽくくもる・ツヤが出ない・はがれやすくなる などの不具合につながります。春・秋は梅雨や夏に比べて空気が乾いている日が多めです。
3. 暮らしへの負担が少ない
塗装中は、足場にメッシュシートを張り、窓をビニールでふさぐ(養生する)日があります。真夏は窓を開けられず暑い、真冬は日当たりが悪くなる などの負担がありますが、春・秋はエアコンに頼らず過ごしやすい季節です。
東京の月別の気温と雨の量
気象庁の平年値(1991〜2020年の平均・東京)を見ると、次のようになっています。
| 月 | 平均気温 | 降水量 | 塗装のしやすさ(目安) |
|---|---|---|---|
| 1月 | 5.4℃ | 59.7mm | △ 朝晩の冷え込み・霜に注意 |
| 2月 | 6.1℃ | 56.5mm | △ 同上 |
| 3月 | 9.4℃ | 116.0mm | ○ 暖かくなり始める |
| 4月 | 14.3℃ | 133.7mm | ◎ 気温・湿度ともに安定 |
| 5月 | 18.8℃ | 139.7mm | ◎ 同上 |
| 6月 | 21.9℃ | 167.8mm | △ 梅雨で雨・湿気が多い |
| 7月 | 25.7℃ | 156.2mm | ○ 梅雨明け後は乾きやすいが猛暑・夕立に注意 |
| 8月 | 26.9℃ | 154.7mm | ○ 同上 |
| 9月 | 23.3℃ | 224.9mm | △ 台風・秋雨で雨が多い |
| 10月 | 18.0℃ | 234.8mm | ○ 気温はよいが、上旬は雨が多い年も |
| 11月 | 12.5℃ | 96.3mm | ◎ 雨が少なく乾きやすい |
| 12月 | 7.7℃ | 57.9mm | ○ 雨は少ないが日が短い |
※「塗装のしやすさ」は一般的な目安です。観測地点は東京都心(千代田区)で、東大和市など多摩地域は、冬の朝晩が都心より冷え込みやすい傾向があります。
意外かもしれませんが、東京では9月・10月がいちばん雨の多い時期 です。「秋がいい」と言っても、台風や秋の長雨が続く年は工期が延びやすくなります。雨が少なく安定しているのは、4〜5月と11月ごろ と考えておくとよいでしょう。
なお、関東甲信の梅雨入りの平年は6月7日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろです(気象庁)。
季節ごとのメリット・注意点
| 季節 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 気温・湿度が安定。工期が延びにくい | 依頼が集中し、予約が取りにくい。春先は強風や黄砂・花粉の日も |
| 夏(7〜8月) | 塗料が乾きやすい。梅雨明け後は晴れが続きやすい | 窓を閉め切るので室内が暑い。夕立や台風、職人の熱中症対策 |
| 秋(9〜11月) | 気温がほどよい。11月は雨が少ない | 9〜10月は台風・秋雨が多い。人気の時期で予約が埋まりやすい |
| 冬(12〜2月) | 雨が少なく、比較的予約が取りやすい | 気温5℃以下の朝夕や霜・結露の日は作業できず、1日の作業時間が短い |
| 梅雨(6月〜7月中旬) | 予約が取りやすい場合がある | 雨で作業できない日が多く、工期が延びやすい |
夏・冬・梅雨の工事について、くわしくは「冬・梅雨でも外壁塗装はできる?(NO.094)」で解説しています。
季節より大切な「塗装できる条件」
塗料メーカーは、塗料ごとに 塗装してよい条件 を決めています。一般的には、次のような場合は塗装を避けます。
- 気温が5℃以下 のとき
- 湿度が85%以上 のとき
- 雨・雪が降っている、または塗料が乾く前に降りそうなとき
- 夜露や結露で、外壁の表面が濡れているとき
※条件は塗料によって異なります。必ずその塗料の仕様書に従います。
つまり、春や秋でも雨上がりで湿度が高い日は塗れませんし、冬でも晴れて暖かい日中なら塗れます。「季節」より「その日の条件をきちんと守る業者かどうか」 のほうが、仕上がりにとってずっと大切です。
工程表に「雨の日は作業しない」「塗り重ねの間はしっかり乾かす」と書かれているか、見積りの段階で確認しておきましょう。
時期選びで失敗しないコツ
- 2〜3か月前から相談を始める ― 春・秋は人気の時期です。早めに現地調査と見積りを済ませておくと、希望の時期に工事しやすくなります。
- 劣化が進んでいるなら、季節を待たない ― ひび割れから雨水が入っている、塗膜がはがれているといった場合は、時期を待つ間に傷みが進みます。
- 生活の予定と合わせる ― 長期の旅行、来客、受験など、窓を開けられない期間があっても困らない時期を選びましょう。
- 工期に余裕を見ておく ― 天候次第で1週間ほど延びることもあります。「〇日までに必ず終わらせたい」という予定がある場合は、早めに伝えておきます。
【現場から一言】
「春と秋はご依頼が重なりやすいので、早めにご相談いただくと工期の調整がしやすくなります。どの季節でも、気温や湿度を毎日確認して、条件の悪い日は無理に塗らないようにしています。」
よくある質問
Q. 春・秋に工事すると、費用は高くなりますか?
A. 季節によって工事の単価が大きく変わることは一般的にはありません。ただし、人気の時期は予約が埋まりやすく、希望の日程で工事できないことがあります。
Q. 夏は暑くて塗料がすぐ乾くので、かえって良いのでは?
A. 乾きやすいのは利点ですが、真夏の直射日光で外壁が熱くなりすぎると、塗料が急に乾いてムラや泡ができることがあります。気温の高い時間帯を避けるなど、季節に合わせた施工の工夫が必要です。
Q. 冬に塗装すると、塗膜が長持ちしないのですか?
A. 塗料ごとの条件(気温・湿度・乾燥時間)を守って施工すれば、冬だからといって耐久性が落ちることはありません。大切なのは、条件の悪い日に無理に塗らないことです。
まとめ
- 春・秋は気温と湿度が安定し、塗料が乾きやすく工期が予定どおり進みやすい
- 東京では9〜10月が最も雨が多く、4〜5月と11月ごろが比較的安定している
- 品質を決めるのは季節ではなく「気温5℃以下・湿度85%以上では塗らない」などの条件を守ること
- 人気の時期は早めに相談し、劣化が進んでいる場合は季節を待たずに工事を検討する
季節選びに迷ったら、まずは家の劣化の状態を確認したうえで、いつ工事するのがよいか相談してみてください。
▶ 関連記事:冬・梅雨でも外壁塗装はできる?(NO.094)/外壁塗装は何日かかる?(NO.023)
▶ 施工事例:施工事例の一覧を見る
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