「モルタルの壁に細いひびが何本も入っている」
「自分でコーキングを埋めてもいいのか分からない」
「補修だけで済むのか、塗り替えまで必要なのか知りたい」
モルタル外壁のひび割れは、幅0.3mm未満の細いひびなら急いで心配する必要はありませんが、0.3mm以上のひびや、広がり続けるひびは早めの補修が必要です。補修費用は、部分補修なら 1万〜10万円程度 が目安で、ひびが多い場合は外壁塗装とあわせて直すのが効率的です。
この記事では、ひび割れの見分け方と補修方法、費用の目安を、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. モルタル外壁にひび割れが起きやすい理由
2. まずは幅を確認|ひび割れの種類と危険度
3. ひび割れの補修方法|3つの工法
4. 補修費用の目安
5. 自分で直してよい範囲・プロに任せたい範囲
6. よくある質問
7. まとめ
モルタル外壁にひび割れが起きやすい理由
モルタルは、セメント・砂・水を練り混ぜたものを、職人がコテで壁に塗って仕上げる外壁です。継ぎ目のない一枚の壁に仕上がるため、デザインの自由度が高く、築30年前後の住宅に多く使われています。
一方で、モルタルは かたく、伸び縮みにあまり追いつけない 材料です。次のような理由でひび割れが起きやすくなります。
- 乾燥による縮み:塗ったモルタルが乾くときに少しずつ縮み、細いひびが入る
- 気温差による伸び縮み:夏の日差しと冬の冷え込みで、壁がわずかに伸び縮みを繰り返す
- 地震や車の振動:建物の揺れで力がかかる
- 窓のまわり・角の部分:開口部の四隅は力が集中しやすく、斜めのひびが出やすい
つまり、モルタル外壁にひびが入ること自体は珍しくありません。大切なのは、「どのくらいの幅・深さのひびか」を見分けて、必要な手当てをすること です。
まずは幅を確認|ひび割れの種類と危険度
ひび割れは、一般的に 幅0.3mm を目安に分けて考えます。
| 種類 | 幅・深さの目安 | 見た目の特徴 | 危険度 |
|---|---|---|---|
| ヘアクラック | 幅0.3mm未満・深さ4mm未満 | 髪の毛のように細い。表面の塗膜だけのことが多い | 低い(経過観察・次の塗り替えで対応) |
| 構造クラック | 幅0.3mm以上・深さ4mm以上 | はっきり見える太いひび。壁の奥まで達していることがある | 高い(早めの補修が必要) |
| 縁切れ(えんぎれ) | 線状・帯状 | 塗り継ぎ部分に沿ってまっすぐ入る | 中程度(雨水が入りやすい) |
| 窓まわりの斜めひび | 幅はさまざま | 窓の角から斜めに伸びる | 中〜高(幅による) |
幅の簡単な確かめ方
シャープペンシルの芯(0.3mm・0.5mm)をひびに当ててみると、おおよその幅が分かります。0.3mmの芯が入るようなら、構造クラックの可能性があります。より正確に測るには、ひびの幅を測る「クラックスケール」というカード型の定規を使います。
国の研究機関(国土技術政策総合研究所)の資料では、モルタルの裏側には防水紙が張られているため、小さなひび割れだけで建物の骨組みまで雨水が入ることはほとんどない とされています。ただし、防水紙が古くなっていたり、太いひびから長年雨水が入り続けたりすると、壁の中の木材が傷む原因になります。
次のようなひびは、早めに専門業者へ相談してください。
– 幅0.3mm以上のひびがある
– ひびのまわりの壁が浮いている、叩くと軽い音がする
– 以前より幅や長さが広がっている
– ひびの近くの室内側にシミがある
ひび割れの補修方法|3つの工法
ひびの幅や深さによって、補修の方法が変わります。
1. フィラーのすり込み(ヘアクラック向け)
「フィラー」と呼ばれる、どろっとした下地用の塗料を、ひびの上からブラシやヘラですり込んで埋める方法です。外壁塗装の下塗りとして行うことが多く、細いひびならこれで十分なケースがほとんどです。
2. シーリング材の注入(細め〜中程度のひび向け)
ひびの中に、ゴムのように伸び縮みする「シーリング材(コーキング材)」を注入して埋めます。ひびの幅が小さく、深さもそれほどない場合に行います。
3. Uカット・Vカット工法(構造クラック向け)
太く深いひびには、専用の機械でひびに沿って U字やV字の溝を彫り、その溝にシーリング材をしっかり詰め込みます。そのうえでモルタルで表面を整え、模様を合わせてから塗装します。
ひびをそのまま上から埋めるだけだと、材料が奥まで入らず、表面だけふさがった状態になりがちです。溝を彫ることで 材料がしっかり入り込み、長持ちしやすくなる のがこの工法の特徴です。
仕上げの塗装もセットで考える
補修した部分はどうしても色や模様が周りと違って見えます。また、ひびが多い壁は、全体の塗膜が弱っているサインでもあります。補修のあとは、伸びて追従しやすい 「弾性塗料」(ゴムのような柔らかさを持つ塗料)で全体を塗り替えると、細いひびが再び表に出にくくなります。
補修費用の目安
| 工事の内容 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 部分的なひび割れ補修(数か所) | 1万〜10万円 | ひびの本数・長さ・高さで変わる |
| 高い位置の補修 | 上記+足場代 | 2階部分は足場が必要になることが多い |
| 外壁塗装(30坪・下地補修込み) | 60万〜100万円 | 補修はまとめて行うのが効率的 |
※費用はあくまで目安です。ひびの状態や建物の形で変わります。
クラフトホームズの料金の目安は、料金プランをご覧ください。点検・お見積りは無料です。
1階の手の届く位置の補修なら、足場なしで対応できることもあります。一方、2階部分のひびを直すには足場が必要になり、足場代だけで十数万円以上かかることがあります。ひびが2階にも複数あるなら、外壁塗装とまとめて行うほうが、結果的に割安になる ケースが多いです。
自分で直してよい範囲・プロに任せたい範囲
ホームセンターでも補修材は売られていますが、自分で直す場合は範囲を限定するのが安全です。
| 状況 | 自分で対応 | おすすめ |
|---|---|---|
| 1階の、手の届くヘアクラック | △ | 応急的には可。次の塗り替えでプロが補修 |
| 幅0.3mm以上の構造クラック | × | 原因の確認が必要なのでプロへ |
| 2階以上・高所のひび | × | はしごでの作業は転落の危険があるためプロへ |
| 壁が浮いている・ふくらんでいる | × | はがれ落ちの危険があるためプロへ |
自分で補修する場合に気をつけたいのが、塗装できないタイプのコーキング材(シリコン系など)を使ってしまうこと です。シリコン系は上から塗料をはじいてしまうため、後で塗り替えるときに取り除く手間が増えます。迷ったら、無理に埋めずに写真を撮って相談するのがおすすめです。
【現場から一言】
「モルタルのひびは、幅だけでなく『ひびの周りが浮いていないか』も大切なチェックポイントです。浮きがあると、表面だけ埋めても数年で再発することがあります。点検では打診棒で軽く叩いて、壁の中の状態も確かめています。」
よくある質問
Q. 細いひびを放っておくと、どうなりますか?
A. 幅0.3mm未満のヘアクラックなら、すぐに雨漏りにつながることはまれです。ただし、ひびが増えてきたら塗膜全体が弱っているサインなので、塗り替えの時期が近いと考えてください。年に1回程度、幅や本数が変わっていないかを見ておくと安心です。
Q. ひび割れの補修だけをお願いすることはできますか?
A. 可能です。数か所の補修だけでも対応できるケースはあります。ただし、2階部分など足場が必要な場合は、塗り替えとまとめたほうが総額を抑えられることが多いので、両方の見積りを比べて判断するのがおすすめです。
Q. 補修した跡は目立ちますか?
A. 補修した部分だけを塗ると、色や模様の違いが目立つことがあります。模様を周りに合わせる処理をしたうえで、壁一面、または外壁全体を塗り替えると、補修跡はほとんど分からなくなります。
まとめ
- モルタル外壁のひびは、幅0.3mmを目安に危険度を判断する
- 細いひびはフィラー、太いひびはUカット・Vカットで補修するのが基本
- 部分補修の費用は1万〜10万円程度が目安。2階部分は足場代がかかる
- ひびが多い場合は、弾性塗料での塗り替えとまとめて行うと効率的
クラフトホームズでは、ひびの幅や壁の浮きを確認したうえで、「補修だけで済むのか」「塗り替えが必要か」を写真付きでご説明しています。現地調査・お見積りは無料です。
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