「屋根の見積りに『ルーフィング』と書いてあるけど、何のこと?」
「屋根は塗装したばかりなのに、雨漏りがするのはなぜ?」
「築25年。屋根の下の防水は大丈夫なのか気になる」
ルーフィングは、屋根材の下に敷かれている防水シート です。屋根材のすき間から入った雨水を最後に食い止める、雨漏りを防ぐ「最後のとりで」 と言える部材です。一般的なアスファルトルーフィングの寿命は 10〜15年程度、高耐久タイプで20〜30年程度 が目安とされ、寿命が来たら カバー工法や葺き替えで新しくする 必要があります。
この記事では、ルーフィングの役割と種類、寿命の目安、交換が必要なサインを、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. ルーフィング(防水シート)とは?屋根の構造と役割
2. ルーフィングの種類と特徴
3. ルーフィングの寿命と劣化のしくみ
4. 屋根塗装ではルーフィングは直せない
5. ルーフィングの交換が必要なサインと工事の選び方
6. よくある質問
7. まとめ
ルーフィング(防水シート)とは?屋根の構造と役割
屋根は、外から見える屋根材だけでできているわけではありません。一般的な戸建て住宅の屋根は、上から順に次のような重なりになっています。
- 屋根材(スレート・金属・瓦など)― 雨や日差しを最初に受け止める
- ルーフィング(防水シート) ― 屋根材の下に入りこんだ雨水を止める
- 野地板(のじいた) ― 屋根材とルーフィングを支える下地の板
- 垂木(たるき) ― 野地板を支える斜めの木材
実は、屋根材だけで雨を100%防ぐことはできません。強い風をともなう雨では、屋根材の重なりやすき間から雨水が入りこみます。その雨水を受け止めて、軒先(屋根のいちばん下の端)へ流すのがルーフィングの役割です。
つまり、屋根材が多少傷んでいても、ルーフィングが健全なら雨漏りはすぐには起きません。反対に、ルーフィングが傷むと、屋根材の見た目がきれいでも雨漏りが起きることがあります。
ルーフィングの種類と特徴
ルーフィングにはいくつかの種類があり、性能と価格が異なります。
| 種類 | 特徴 | 寿命の目安 | 材料価格の目安(1㎡あたり) |
|---|---|---|---|
| アスファルトルーフィング | 紙(フェルト)にアスファルトをしみこませた昔ながらのシート。価格が安い | 10〜15年程度 | 約190〜240円 |
| 改質アスファルトルーフィング | アスファルトにゴムや樹脂を混ぜ、熱や寒さに強くしたもの。現在の主流 | 20〜30年程度 | 約240〜480円 |
| 粘着層付き改質アスファルトルーフィング | 裏面がシールのように野地板に貼りつく。釘穴からの水の侵入をおさえやすい | 20年程度 | 約440〜750円 |
| 透湿ルーフィング | 水は通さず、湿気だけを外へ逃がす。下地の木材を乾いた状態に保ちやすい | 製品による(長期耐久をうたう製品もある) | 約1,250〜1,500円 |
※材料価格は市販品の一例をもとにした目安で、工事費(張る手間や撤去費)は含みません。寿命も、屋根材の種類や屋根の勾配、日当たりなどの条件で変わります。
ルーフィングの価格は、屋根工事全体の中ではそれほど大きな割合ではありません。そのため、カバー工法や葺き替えをするときは、長持ちする改質アスファルトルーフィング以上のものを選ぶ と、屋根全体の寿命を延ばしやすくなります。メーカーによっては、約60年の耐久性をうたう高耐久タイプの製品もあります。
見積書には「ルーフィング一式」とだけ書かれていることもあります。どの種類の、どの製品を使うのか を確認しておきましょう。
ルーフィングの寿命と劣化のしくみ
一般的なアスファルトルーフィングは、年数がたつと次のように劣化していきます。
- アスファルトの中の油分が少しずつ抜ける
- 空気にふれて酸化し、やわらかさ(弾力)がなくなる
- 硬くなってひび割れたり、破れたりする
- 屋根材を留めている釘のまわりにすき間ができ、そこから水が入る
ルーフィングは屋根材の下にあるため、日差しを直接受けることは少ないものの、真夏は屋根材の熱で高温になります。熱と年数によって少しずつ劣化が進むのは避けられません。
ルーフィングの寿命は、屋根材の寿命と同じくらいか、それより短いこともある という点が大切です。たとえば、屋根材は塗装で守っていても、その下のルーフィングは20〜30年で寿命を迎えていることがあります。
屋根塗装ではルーフィングは直せない
屋根塗装は、屋根材の表面を塗料で守る工事です。ルーフィングは屋根材の下にあるため、塗装をしてもルーフィングは新しくなりません。
| 工事の種類 | ルーフィングはどうなる? |
|---|---|
| 屋根塗装 | そのまま(交換されない) |
| カバー工法(重ね葺き) | 既存の屋根の上に、新しいルーフィングを張り、新しい屋根材をかぶせる |
| 葺き替え | 既存の屋根材とルーフィングをはがし、新しいルーフィングと屋根材にする |
| 瓦の葺き直し | 瓦をいったん外して、下のルーフィングを新しくし、同じ瓦を戻す |
「塗装したばかりなのに雨漏りがする」という場合、ルーフィングの劣化が原因になっていることがあります。築年数がたった屋根で塗装を検討するときは、塗装でよいのか、ルーフィングから新しくすべき時期なのか を見極めることが大切です。
ルーフィングの交換が必要なサインと工事の選び方
ルーフィングは屋根材の下にあるため、外から直接見ることはできません。次のようなサインがあれば、ルーフィングの劣化を疑い、専門業者に点検を依頼しましょう。
ルーフィングの劣化を疑うサイン
– 2階の天井や押し入れの天井に、雨のあとシミが出る
– 屋根裏の野地板に、雨水のシミや黒ずみがある
– 築20〜30年以上で、一度もカバー工法や葺き替えをしていない
– 屋根材の割れやズレを長く放置していた
– 瓦屋根で、瓦がずれた部分から下のシートが見えて、破れている
工事の選び方の目安
– 屋根材もルーフィングもまだ健全 → 屋根塗装(スレート・金属の場合)
– 屋根材の劣化が進み、ルーフィングも寿命が近い → カバー工法
– 下地の野地板まで傷んでいる・雨漏りが続いている → 葺き替え
– 瓦はまだ使えるが、下のルーフィングが傷んでいる → 葺き直し
どの工事が合うかは、屋根材の状態、雨漏りの有無、屋根裏の様子を見て判断します。
クラフトホームズの料金の目安は、料金プランをご覧ください。点検・お見積りは無料です。
【現場から一言】
「葺き替えで古い屋根をはがすと、屋根材はまだ形を保っているのに、下のルーフィングがボロボロになっていることがよくあります。築年数がたった屋根は、表面だけでなく下の状態も考えて工事を選ぶことが大切です。」
よくある質問
Q. ルーフィングだけを交換することはできますか?
A. ルーフィングは屋根材の下にあるため、交換するには屋根材をいったん外す必要があります。スレートや金属屋根では、葺き替えかカバー工法で新しくするのが一般的です。瓦屋根の場合は、瓦を外して戻す「葺き直し」という方法があります。
Q. 雨漏りがしていなければ、ルーフィングは気にしなくていいですか?
A. 雨漏りは、ルーフィングの劣化がかなり進んでから表に出ることが多いものです。築20年を過ぎたら、雨漏りがなくても一度点検を受けておくと安心です。
Q. 見積書でルーフィングについて何を確認すればいいですか?
A. 「ルーフィングの種類(改質アスファルトなど)」「製品名」「張る範囲」が書かれているかを確認しましょう。「一式」とだけ書かれている場合は、どの製品を使うのか質問してください。
まとめ
- ルーフィングは屋根材の下にある防水シートで、雨漏りを防ぐ最後のとりで
- 寿命の目安は、一般的なアスファルトルーフィングで10〜15年程度、改質アスファルトで20〜30年程度
- 屋根塗装ではルーフィングは新しくならない。交換はカバー工法・葺き替え・葺き直しで行う
- 見積書では、ルーフィングの種類と製品名を必ず確認する
クラフトホームズでは、屋根材の表面だけでなく、屋根裏の状態も確認したうえで、塗装・カバー工法・葺き替えのどれが合うかをご提案しています。現地調査・お見積りは無料です。
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