「訪ねてきた業者に『棟板金が浮いている』と言われた」
「強風のあと、屋根のてっぺんがガタついている気がする」
「自分で確かめたいけど、屋根に上るのは怖い」
棟板金(むねばんきん)の浮きは、屋根に上らなくても、地上やベランダからかなりの部分を確かめられます。浮きの多くは、板金を留めている釘が少しずつ抜けてくることが原因です。早い段階なら釘の打ち直しなど比較的小さな補修で済みますが、放置すると強風で板金が飛ばされる危険 があります。
この記事では、棟板金が浮く原因、安全なチェックの方法、補修の費用の目安を、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. 棟板金とは?
2. 棟板金が浮く原因
3. 地上から安全に確かめるポイント
4. 屋根に上ってはいけない理由と点検商法への注意
5. 補修方法と費用の目安
6. 点検のタイミング
7. よくある質問
8. まとめ
棟板金とは?
棟板金とは、スレート屋根や金属屋根の いちばん高いところ(棟=むね)にかぶせてある金属の板 のことです。屋根の面と面がぶつかる継ぎ目をおおい、雨水が入らないようにする「ふた」の役割をしています。
棟板金は、その下にある「貫板(ぬきいた)」という細長い下地の板に、釘やビスで留められています。
| 部位 | 役割 |
|---|---|
| 棟板金 | 屋根のてっぺんの継ぎ目をおおう金属のカバー |
| 貫板(ぬきいた) | 棟板金を固定するための下地の板。昔は木、最近は腐りにくい樹脂製も多い |
| 釘・ビス | 棟板金を貫板に留める金具 |
棟板金が浮く原因
1. 金属の伸び縮みで釘が少しずつ抜ける
金属の板は、日中の熱で伸び、夜に冷えて縮みます。この動きが毎日繰り返されるうちに、釘が少しずつ押し出されて浮いてきます。築10年前後から目立ち始めることが多い症状です。
2. 下地の貫板が傷む
釘のすき間から入った雨水で木の貫板が湿り、腐ってやせると、釘が効かなくなります。釘を打ち直しても、すぐにまた抜けてしまう状態です。
3. 強風・台風
釘がゆるんだ状態で強い風を受けると、板金がめくれたり、外れて飛ばされたりします。
地上から安全に確かめるポイント
チェックは 地上、ベランダ、2階の窓 から行います。双眼鏡やスマートフォンのズーム機能があると便利です。少し離れた場所(道路の向かい側など)から見ると、屋根のてっぺんが見えやすくなります。
| チェック項目 | 見るポイント | 考えられる状態 |
|---|---|---|
| 棟のラインがまっすぐか | てっぺんの線が波打っていたり、一部が持ち上がっていたりしないか | 釘の浮き・貫板の傷み |
| 板金の継ぎ目 | 板金と板金のつなぎ目にすき間や段差がないか | 板金のずれ |
| 釘の頭 | 板金の側面に、ポツポツと飛び出た釘が見えないか | 釘の抜け |
| サビ・色褪せ | 板金に赤茶色のサビや、まだらな色褪せがないか | 塗膜の劣化 |
| 庭や雨樋 | 釘や金属片が落ちていないか | 釘が抜け落ちている |
| 風の日の音 | 強風時に屋根からカタカタ・バタバタと音がしないか | 板金が浮いて動いている |
一つでも当てはまれば、プロに点検を依頼するタイミングです。特に「風の日の音」と「庭に落ちた釘」は、浮きがかなり進んでいるサイン なので、早めの確認をおすすめします。
屋根に上ってはいけない理由と点検商法への注意
屋根には絶対に上らないでください。 理由は次のとおりです。
- 屋根の上は傾きがあり、表面のコケや砂で滑りやすい
- スレートは踏み方によって割れてしまう
- はしごの昇り降りの際にも転落の危険がある
浮いた釘を金づちで打ち込むだけの補修も、下地が傷んでいるとすぐにまた抜けるため、根本的な解決にはなりません。
また、「近くで工事をしていたら、お宅の屋根の板金が浮いているのが見えた」と突然訪ねてきて、点検を口実に屋根に上り、高額な工事を急がせる 点検商法 の相談が、各地の消費生活センターなどに寄せられています。
- 突然の訪問で、その場で屋根に上らせない
- 「今すぐ直さないと危ない」と言われても、その場で契約しない
- 屋根の写真を見せてもらい、ほかの会社にも見積りを取る
訪問販売で契約してしまった場合は、条件を満たせばクーリング・オフができることがあります。不安なときは、消費者ホットライン「188」に相談してください。
補修方法と費用の目安
棟板金の補修は、傷み具合によって次の3つに分かれます。
| 補修方法 | 内容 | 費用の目安 | 工期の目安 |
|---|---|---|---|
| 釘の打ち直し+コーキング | 浮いた釘を打ち直し、すき間を防水材でふさぐ | 1万5,000〜3万円(1軒) | 半日〜1日 |
| 貫板の交換 | 傷んだ下地の板を新しくする | 6,000〜1万円/m | 1〜2日 |
| 棟板金の交換 | 貫板と棟板金をまとめて新しくする | 7,000〜1万2,000円/m | 1〜2日 |
※足場代などの諸経費は別途かかります。屋根の形や棟の長さで変わります。
クラフトホームズの料金の目安は、料金プランをご覧ください。点検・お見積りは無料です。
貫板が木の場合、交換時には 腐りにくい樹脂製の貫板 と、抜けにくい ビス(ねじ)留め にしておくと、次のメンテナンスまでの期間を延ばしやすくなります。屋根塗装やカバー工法を考えている時期なら、同じ足場で棟板金もまとめて直すと費用を抑えられます。
点検のタイミング
棟板金そのものの寿命は15〜25年程度とされますが、釘のゆるみはもっと早く起こります。7〜10年に一度 を目安に点検を受けると安心です。
- 新築・前回の屋根工事から7〜10年たったとき
- 台風や強風のあと
- 外壁塗装など、ほかの工事で足場を組むとき
特に台風シーズンの前後は、地上からのチェックを習慣にしておくと、被害を小さくできます。
【現場から一言】
「棟板金の浮きは、地上からではわかりにくい初期のものも多いです。外壁塗装などで足場を組むときは、ついでに棟板金の釘も見ておくと、後から足場を組み直す必要がなくなります。」
よくある質問
Q. 釘が少し浮いているだけでも、すぐに直したほうがいいですか?
A. 数本の浮きなら、すぐに雨漏りするわけではありません。ただし浮きは少しずつ進み、台風の際に板金が飛ばされるおそれがあります。台風シーズンの前に一度点検を受けておくと安心です。
Q. 棟板金が飛ばされてしまったときはどうすればいいですか?
A. 屋根には上らず、落ちた板金がほかの人や車に当たらないよう、安全な場所に移してください。雨が入る状態なので、早めに業者へ連絡し、応急処置(シートでおおうなど)を依頼しましょう。台風など自然災害による被害は、火災保険の対象になる場合があるため、被害の写真を残しておくと役立ちます。
Q. 棟板金の補修に足場は必要ですか?
A. 屋根の傾きや高さによります。傾きがゆるやかな平屋や2階建てなら、足場なしで作業できることもあります。安全のために足場が必要と判断した場合は、その理由を説明してもらいましょう。
まとめ
- 棟板金は屋根のてっぺんの継ぎ目をおおう金属のカバー。金属の伸び縮みで釘が少しずつ抜け、浮きが起きる
- チェックは地上・ベランダ・2階の窓から。屋根には絶対に上らない
- 「棟のラインの波打ち」「飛び出た釘」「風の日の音」「庭に落ちた釘」は要注意サイン
- 突然の訪問で「板金が浮いている」と言われても、その場で屋根に上らせたり契約したりしない
クラフトホームズでは、屋根の状態を写真でお見せしてからご説明しています。棟板金だけの小さなご相談も歓迎です。現地調査・お見積りは無料です。
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