「屋根の点検で『スレートが割れている』と言われた」
「ひびが数か所だけなら、部分的に直せば済む?」
「補修にいくらかかるのか、だいたいの目安を知りたい」
スレート屋根のひび割れは、数か所だけなら1枚ずつの補修で直せる ことが多く、すぐに屋根全体の工事が必要になるわけではありません。ただし、ひび割れが屋根全体に広がっている場合や、築年数がたっている場合は、塗装やカバー工法など屋根全体の工事を検討 したほうが、結果的に安く済むこともあります。
この記事では、ひび割れの原因と放置するリスク、補修方法ごとの費用の目安と選び方を、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. スレート屋根がひび割れる原因
2. ひび割れを放置するとどうなる?
3. 補修方法と費用の目安
4. どの補修を選ぶ?判断のポイント
5. 自分で補修しないほうがよい理由
6. よくある質問
7. まとめ
スレート屋根がひび割れる原因
スレートは、セメントに繊維などを混ぜて薄い板にした屋根材です。「コロニアル」「カラーベスト」という商品名で呼ばれることもあります。軽くて価格も手ごろなため多くの住宅で使われていますが、厚さが5mmほどと薄く、割れやすいという弱点があります。
ひび割れの主な原因は次のとおりです。
- 経年劣化:表面の塗膜が傷むと、スレートが雨水を吸ったり乾いたりを繰り返し、反りやひび割れが起きます。
- 寒暖差:吸い込んだ水分が冬に凍って膨らみ、内側からスレートを割ることがあります。
- 人が踏んだ:アンテナ工事や点検で屋根に上った際、踏み方によって割れることがあります。
- 飛来物・台風:強風で飛んできた物が当たって割れるケースです。
- 製品の特性:2000年前後に作られた一部のノンアスベストスレートは、ひび割れや層状のはがれが起きやすいことが知られています。
ひび割れを放置するとどうなる?
スレートの下には「ルーフィング」と呼ばれる防水シートが敷かれているため、ひびが1本入っただけで、すぐ室内に雨漏りすることはあまりありません。
ただし、放置すると次のように進んでいきます。
- ひびから雨水が入り、防水シートの上を流れる
- 防水シートや、その下の木の板(野地板=のじいた)が湿気を帯びる
- 防水シートが傷んだところから水がしみこみ、野地板が腐る
- 天井にシミが出る・屋根材を留める釘が効かなくなる
野地板まで傷むと、屋根全体をはがして直す大きな工事になる ことがあります。また、割れたスレートの破片が強風で飛ばされると、近所の家や車を傷つけるおそれもあります。ひびを見つけたら、早めに状態を確認しておくことが大切です。
補修方法と費用の目安
ひび割れの数や屋根全体の傷み具合によって、選ぶ補修方法が変わります。
| 補修方法 | 内容 | 費用の目安(30坪程度) | 向いている状態 |
|---|---|---|---|
| 部分補修(接着・コーキング) | ひびに補修材を入れてふさぐ | 1万〜5万円(足場なし・数枚程度) | ひびが数か所だけ |
| 部分差し替え | 割れたスレートを新しいものに交換 | 1万〜5万円(足場なし・数枚程度) | 欠け・大きな割れが数枚 |
| 屋根塗装 | 小さなひびを補修してから全体を塗装 | 40万〜80万円 | ひびは少ないが、全体に色褪せ・コケがある |
| カバー工法 | 今の屋根の上に軽い金属屋根をかぶせる | 70万〜150万円 | ひびが全体に多い/塗装できないスレート |
| 葺き替え | 屋根材と防水シートをはがして新しくする | 100万〜250万円 | 野地板まで傷んでいる |
※金額は目安です。足場が必要になると、別途足場代がかかります。屋根の形や勾配(傾き)でも変わります。
クラフトホームズの料金の目安は、料金プランをご覧ください。点検・お見積りは無料です。
部分補修や差し替えは、屋根の傾きがゆるやかで足場なしで作業できる場合の金額です。足場が必要になると、補修そのものより足場代のほうが高くなることもあります。近いうちに塗装や外壁工事を考えているなら、同じ足場でまとめて直す のがおすすめです。
どの補修を選ぶ?判断のポイント
迷ったときは、次の3つを確認してください。
1. ひび割れの数と広がり
数か所に限られていれば部分補修で十分です。屋根のあちこちにひびがある場合は、1か所直してもすぐ別の場所が割れるため、屋根全体の工事を検討します。
2. 築年数と前回の工事からの年数
築10〜15年前後で、ひびが少なければ「補修+塗装」が候補になります。築30年近くなると、スレートの下の防水シートも寿命に近づいているため、カバー工法や葺き替えのほうが長い目で見て安心です。
3. スレートの種類
2000年前後の一部のノンアスベストスレートは、塗装をしてもはがれや割れが止まらないことがあります。この場合は塗装ではなくカバー工法が一般的です。製品名は、新築時の図面や仕様書で確認できることがあります。
| 状態 | おすすめの補修 |
|---|---|
| ひびが数か所・築年数が浅い | 部分補修・差し替え |
| ひびは少ないが全体に色褪せ・コケ | 部分補修+屋根塗装 |
| ひびが全体に多い・塗装できない製品 | カバー工法 |
| 雨漏りがあり、野地板が傷んでいる | 葺き替え |
自分で補修しないほうがよい理由
ホームセンターでは屋根用の補修材も売られていますが、スレート屋根のDIY補修はおすすめできません。
- 転落の危険がある:屋根の上は想像以上に滑りやすく、高さもあります。
- 踏むと別の場所が割れる:慣れていない人が歩くと、補修のつもりがひびを増やしてしまうことがあります。
- すき間をふさぎすぎると逆効果:スレートの重なり部分には、入った雨水を外へ逃がすすき間が必要です。ここを補修材でふさぐと、水の逃げ場がなくなり、かえって雨漏りの原因になります。
なお、塗装工事でも同じ理由から、スレートの重なり部分にすき間を確保する 「縁切り(えんぎり)」 という作業が欠かせません。見積りで縁切りやタスペーサー(すき間を確保する部材)が入っているか確認しておくと安心です。
【現場から一言】
「ひび割れを見つけても、慌てて大きな工事を決める必要はありません。まずは割れの数と場所を写真で確認し、補修で済むのか、全体工事が必要なのかを一緒に整理しましょう。」
よくある質問
Q. ひびが1か所だけなら放置しても大丈夫ですか?
A. すぐに雨漏りする可能性は低いですが、ひびから入った水が防水シートを傷めることがあります。台風や大雨の前後に地上から様子を見て、ひびが増えたり、破片がずれたりしていたら補修を検討してください。
Q. 割れたスレートと同じ製品が手に入らない場合は?
A. 古いスレートは製造が終わっていることも多く、形や色が近い別の製品や、補修用の部材で対応するのが一般的です。全体を塗装すれば、色の違いは目立たなくなります。
Q. ひび割れの補修に火災保険は使えますか?
A. 台風や雹(ひょう)など自然災害による破損であれば、補償の対象になる場合があります。経年劣化によるひび割れは対象外です。ご加入の保険会社に、契約内容をご確認ください。
まとめ
- スレートは薄いため、経年劣化・寒暖差・踏み割れなどでひび割れが起きやすい
- ひびが数か所なら、部分補修や差し替え(足場なし・数枚で1万〜5万円が目安)で直せることが多い
- ひびが全体に多い・築年数がたっている場合は、塗装やカバー工法など屋根全体の工事を検討する
- 屋根に上っての自己補修は危険。すき間をふさぐと雨漏りの原因にもなる
クラフトホームズでは、ひび割れの場所と数を写真でお見せしたうえで、「部分補修で十分か」を正直にお伝えしています。現地調査・お見積りは無料です。
▶ 関連記事:スレート屋根のメンテナンス(NO.027)/屋根塗装とカバー工法どっちを選ぶ?(NO.004)
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