「屋根の葺き替えを勧められたけど、いくらかかるの?」
「瓦から軽い屋根に替えたいが、屋根材でどれくらい金額が違う?」
「見積りの金額が妥当かどうか判断できない」
屋根の葺き替え(ふきかえ)は、一般的な30坪の戸建てで 100万〜250万円ほど が目安です。金額は 「屋根の面積」「新しく選ぶ屋根材」「下地(野地板)の傷み具合」 の3つで大きく変わります。古い屋根をはがして処分する費用がかかるぶん、塗装やカバー工法より高くなりますが、屋根を下地から新しくできる、いちばん確実な工事 です。
この記事では、屋根材別の費用の目安と内訳、費用が上がりやすいケース、見積りで確認したいポイントを、東京都東大和市で外装リフォームを行うクラフトホームズが解説します。
目次
1. 屋根の葺き替えとは?30坪の費用相場
2. 屋根材別|葺き替え費用の比較
3. 葺き替え費用の内訳
4. 費用が高くなりやすいケース
5. 見積りで確認したい5つのポイント
6. よくある質問
7. まとめ
屋根の葺き替えとは?30坪の費用相場
葺き替えとは、いまの屋根材と、その下の防水シート(ルーフィング)をすべてはがし、新しい屋根に交換する工事です。必要に応じて、屋根材を支える板(野地板=のじいた)も補修・交換します。
屋根の工事には主に3つの方法があり、葺き替えはその中でもっとも費用がかかる一方、屋根の「中身」まで直せるのが特長です。
| 工事の方法 | 内容 | 費用の目安(30坪) | 工期の目安 |
|---|---|---|---|
| 屋根塗装 | 今の屋根材の表面を塗り直す | 40万〜80万円 | 7〜14日 |
| カバー工法 | 今の屋根の上に新しい屋根をかぶせる | 70万〜150万円 | 5〜10日 |
| 葺き替え | 今の屋根をはがして新しくする | 100万〜250万円 | 7〜14日 |
※費用・工期は目安です。屋根の形、勾配(傾き)、劣化の状態、天候で変わります。
延床面積ごとに見ると、葺き替えの目安は 20坪で90万〜180万円、30坪で100万〜250万円、40坪で160万〜300万円以上 です。同じ坪数でも、屋根の形が複雑だったり、軒(のき)が深かったりすると屋根の面積が増え、費用も上がります。
クラフトホームズの料金の目安は、料金プランをご覧ください。点検・お見積りは無料です。
屋根材別|葺き替え費用の比較
葺き替えでは、新しい屋根材を自由に選べます。屋根材ごとの㎡単価の目安は次のとおりです。
| 新しい屋根材 | ㎡単価の目安 | 特徴 | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| スレート(化粧スレート) | 8,000〜14,000円 | 薄いセメント系の板。価格を抑えやすい | 初期費用を抑えたい |
| アスファルトシングル | 8,000〜15,000円 | 石の粒をつけたシート状の屋根材。軽くて割れにくい | 軽さとデザインを両立したい |
| ガルバリウム鋼板(金属屋根) | 9,000〜16,000円 | サビに強い金属。とても軽く、地震に有利 | 軽くて長持ちする屋根にしたい |
| 瓦(陶器瓦など) | 12,000〜25,000円 | 重いが、瓦そのものは色あせしにくく長持ち | 和風の外観を残したい |
※単価は目安です。見積りでは、古い屋根の撤去・処分費、防水シート、野地板、板金部材などが別の項目になっていることがあります。
最近の葺き替えで選ばれることが多いのは ガルバリウム鋼板 です。重い瓦屋根から軽い金属屋根に替えると、建物の上の重さが減るため、地震のときの揺れを小さくする効果 が期待できます。一方で、雨音が気になりやすい・断熱性は製品によって差がある、といった点もあるため、断熱材付きの製品を選ぶなど、住まい方に合わせて選びましょう。
「瓦の家に住んでいて、また瓦にしたい」という場合は、費用は高めになりますが、外観の雰囲気をそのまま残せます。軽い瓦(防災瓦など)を選ぶ方法もあります。
葺き替え費用の内訳
葺き替えの見積りは、おおよそ次のような項目で構成されます。
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 足場の設置・解体 | 安全に作業するための足場と飛散防止ネット | 1㎡あたり800〜1,200円(30坪で15万〜25万円) |
| 既存屋根の撤去・処分 | 古い屋根材と防水シートをはがして処分する | 点検後にお見積り |
| 野地板の補修・増し張り | 傷んだ下地板を直す、または上から新しい板を張る | 傷み具合による |
| 防水シート(ルーフィング) | 屋根材の下で雨水を止めるシート | 屋根面積による |
| 新しい屋根材 | 上の表の屋根材 | 屋根面積×㎡単価 |
| 板金部材(棟・谷・水切りなど) | 屋根の頂上や継ぎ目をふさぐ金属部材 | 屋根の形による |
| 諸経費 | 運搬費・現場管理費など | 総額の5〜15%程度 |
目安として、材料費が総額の2〜5割、工事費(職人の手間)が3〜4割 ほどを占めます。見積りが「屋根工事一式」としか書かれていない場合は、上の項目ごとに分けてもらうと比較しやすくなります。
費用が高くなりやすいケース
1. 野地板(下地)の傷みが大きい
雨漏りが長く続いていた家では、野地板が腐っていることがあります。はがしてみて初めて分かることも多く、追加の補修が必要になる場合があります。
2. 古い屋根にアスベスト(石綿)が含まれている
2006年9月より前に造られたスレート屋根には、アスベストを含むものがあります。葺き替えで撤去する場合は、事前の調査と、飛び散らないようにする作業・決められた方法での処分が必要になり、そのぶん費用が上がります。カバー工法なら撤去しないため、この費用はかかりません。
3. 瓦屋根からの葺き替え
瓦は1枚ずつ重さがあり、撤去・運搬・処分の手間がかかります。土を使って瓦を固定している古い屋根では、土の撤去も必要です。
4. 屋根の形が複雑・勾配が急
谷(屋根の面どうしがぶつかる部分)や棟が多い屋根、傾きが急な屋根は、手間と部材が増えます。急勾配の屋根では、屋根の上に専用の足場(屋根足場)が必要になることもあります。
5. 3階建て・隣家との距離が近い
足場が組みにくい立地では、足場代が上がる傾向があります。
見積りで確認したい5つのポイント
- どの屋根材の、どの製品を使うか ― 「ガルバリウム鋼板」だけでなく、メーカー名と商品名まで書いてもらいましょう。
- 防水シート(ルーフィング)の種類 ― 屋根材の下で雨を止める大切な部材です。耐久性の高い製品かどうかで、屋根の寿命が変わります。
- 野地板をどうするか ― 「増し張り(上から新しい板を張る)」か「交換」か、「傷みがあれば別途」なのかを確認します。
- 撤去・処分費が含まれているか ― アスベストの有無の調査を含め、どこまでが見積りに入っているかを確認します。
- 保証の内容 ― 工事の保証と、屋根材メーカーの保証は別ものです。年数と、何が対象になるかを書面で確認しましょう。
また、葺き替えが本当に必要か も大切なポイントです。下地がしっかりしていれば、カバー工法で費用を抑えられる場合もあります。迷ったときは、両方の見積りを並べて比べるのがおすすめです。
【現場から一言】
「葺き替えは、古い屋根をはがして初めて下地の状態が分かる工事です。契約前に『野地板が傷んでいたら、何に、いくらかかるのか』を決めておくと、工事中に慌てずに済みます。」
よくある質問
Q. 葺き替えとカバー工法、どちらを選べばいいですか?
A. 雨漏りが続いて下地が傷んでいる、瓦屋根を軽くしたい、という場合は葺き替えが向いています。下地が健全なスレート屋根なら、カバー工法で費用と工期を抑えられることもあります。屋根裏や下地の状態を点検してから判断するのが確実です。
Q. 工事中も家に住めますか?
A. 住みながら工事できるのが一般的です。ただし、古い屋根をはがした日は防水シートを張るまで雨に弱いため、天気を見ながら1日で雨じまいできる範囲ずつ進めます。作業音やほこりが出る日があることは、事前に知っておくと安心です。
Q. 葺き替えに火災保険は使えますか?
A. 台風などの自然災害で壊れた部分は、火災保険の対象になることがあります。条件は契約内容で変わるため、ご加入の保険会社に確認してください。
まとめ
- 屋根の葺き替えは、30坪で100万〜250万円ほどが目安
- 屋根材の㎡単価は、スレート8,000円〜、ガルバリウム鋼板9,000円〜、瓦12,000円〜が目安
- 野地板の傷み、アスベストの有無、瓦屋根からの撤去で費用が上がりやすい
- 見積りでは「屋根材の製品名」「防水シート」「野地板の扱い」「撤去費」「保証」を確認する
クラフトホームズでは、屋根の上と屋根裏の両方を点検し、葺き替えとカバー工法を比べたうえでご提案しています。現地調査・お見積りは無料です。
▶ 関連記事:葺き替えとカバー工法の違い(NO.029)/ガルバリウム鋼板の長所・短所(NO.028)
▶ 施工事例:施工事例の一覧を見る
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